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 2014年12月に日本認知症学会の理事長を仰せつかりました秋山治彦です.この機会にひと言ご挨拶申し上げます.認知症は,今日,世界各国で大きな課題となっています.2013年12月にロンドンでG8認知症サミットが開かれ,翌2014年から2015年にかけて,G7各国でサミット後継イベントとして認知症国際会議が,また2015年3月にはジュネーヴで「認知症に対する世界的アクションに関する第1回WHO大臣級会合」が開催されました.WHOの会合は閉会に際してCALL FOR ACTIONを採択し,世界各国が協調して認知症対策に取り組むことを呼びかけました.この背景には,認知症の人が世界で既に4,700万人を超え,今後も増え続けるという予測があります.
 そして,認知症の急増という点で世界の‘最先端’を走っているのが日本です.認知症の問題をいかに乗り越えるかが日本の将来を左右すると言っても過言ではありません.認知症医療にたずさわる様々な診療科の医師,そして薬剤師,看護師,介護スタッフなど多様な職種の人たちが認知症への理解を深め,より良い医療・介護のための協力体制を築くことが急務です.さらに,医療従事者に限らず全ての人達が−認知症の介護家族も,現在はそうではない人も−社会全体で認知症の方を支えてゆく,そのような仕組み作りが求められています.一方,研究者は早期発見(認知症が出現する“前”の段階での診断)と,脳病変の進行を止める根本治療法の開発に全力を挙げなくてはなりません.この先制医療の実現に向けて,その基盤作りであるJ-ADNI (Japan Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative)研究が行われてきましたが,今後それをさらに発展させて,効率的な治療薬開発研究を本邦でも可能にする必要があります.認知症学会は認知症克服を目指す様々な領域の医師や研究者など専門家が集まって最新の情報を交換し,研鑽を積み重ねる場です.本学会の活動が日本の認知症医療・研究の向上に役立つよう,全力を尽くす所存でございます.

2015年5月


理事長

理 事 長: 秋 山 治 彦
東京都医学総合研究所

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